【第3回】No785 カプ・コケコ
第3回は、前回の最後に告知したように17年2月12日現在シングルレート使用者数3位の「カプ・コケコ」(以下コケコと略す)です。
種族値 (H-A-B-C-D-S)
70-115-85-95-75-130
S1からずっと環境の上位に位置し、対策が必須と言われているポケモンです。
またすばやさが非常に高く、俗に言う130族にあたるポケモンです。
ではPGLで発表されている「わざ」・「せいかく」・「もちもの」と、種族値や特性の説明をしていきましょう。
思っていた以上にもちものは割れてますね。
単純な使用率だけで決定すると、以下のようになるようです。
性格:おくびょう
わざ:マジカルシャイン/10まんボルト/ボルトチェンジ/とんぼがえり
もちもの:でんきZ
とんぼがえりとボルトチェンジの両採用はどうなのかと思いましたが、調べてみるとスカーフ型で両方とも採用している育成論がありました。
それでは、なにかしら型を考える前に、カプ・コケコの特性「エレキメイカー」について。
エレキメイカーの効果は「場をエレキフィールド状態にする」です。
エレキフィールドの効果は以下のとおりです。
前提条件:地面にいる事(詳細はテテフの項に記載しているのでそちらで)
エレキフィールドの効果
1.でんきタイプの技が1.5倍になる。
2.ねむり状態にならなくなる。(あくび状態にする事もできない)
3.とくせい「サーフテール」のポケモンのすばやさが倍になる。
4.エレキシードを持っている場合、ぼうぎょが1段階上がる。
なんというか、でんき技の威力が上がる以外は汎用性に薄い効果ですね。(一応あくび・キノコのほうし・さいみんじゅつとかの対策にはなりますが)
それでは特性も踏まえて、適当に考えます。
記事上部にも書いてありますが、コケコの種族値は、
70-115-85-95-75-130
と、特殊種族値よりも攻撃種族値のほうが高いポケモンです。
しかしながら、一般的に使われるコケコは基本「特殊型のアタッカー」として使われます。
これの理由についてですが、単純に物理技で使えるメインウェポンが「ワイルドボルト」しか無いからです。
でんき・フェアリータイプですが、「じゃれつく」は覚えません。というかフェアリータイプの物理技は「じゃれつく」しかありません。
ですので、10まんボルトと同等の火力を出せる「ワイルドボルト」を無理に採用せず、種族値の都合でダメージこそ下がるもののデメリットがない「10まんボルト」を採用し、こちらもタイプ一致の「マジカルシャイン」を覚えさせる型が多い……のだと思います。
というわけで、コケコの型紹介ですが、真面目な型を貼るのも何か違う気がしたので、筆者が実際に使おうとしている型の紹介をしようと思います。
性格:むじゃき
わざ:オウムがえし/ワイルドボルト/ボルチェン/めざ地
もちもの:ひこうZ
努力値:x-28-x-228-x-252
以下調整
C228:某攻略サイトの育成論に掲載されていたH212D36ヒードランをめざ地で残飯回復2回込み乱数2発(8割)にする調整(めざ地命中→守られる→めざ地命中を想定。みがわりの場合は確2になる点に注意)
S252:調整先は特に無し。強いて言うなら同速対決。
A28:あまり
見れば分かるとおりの、ひこうZ両刀オウムがえし型です。
この型の仮想敵はアローラガラガラとヒードランですが、この型は単体運用を目当てとした型ではありません。
というのも、本来ひこうZオウムがえし型は「まもる」を入れる場合が多いです。しかし、この型はまもるを採用しておりません。
技スペースが足りないのもそうですが、PTに「シャドーボーン」を撃ちたくなるポケモンを入れ、そのポケモンをシャドーボーンで倒して貰い、交代時に長考しコケコを出した上でオウムがえしで攻撃2段階の恩恵を得つつZオウムがえしでガラガラを倒し、そのままワイルドボルトで倒していくという構築だからです。
負け筋は簡単で、ガラガラが生贄に対してシャドーボーンを撃たなかったり交代した場合です。めざ地では慎重HDガラガラを倒すのに実質4発必要です。(無補正H252D4でも確定3発、66(39.5%)~78(46.7%))
というわけでカプ・コケコの項は終わりです。
コケコ自体、対策が必須と言われるポケモンなので、使用には細心の注意を払う必要があります。
次回、よく分からない型を考えるポケモンについてですが、決定する手段として抽選王を用い、ぜんこくずかんNo1からNo801までを数値で設定し、抽選を行いました。
その結果、こうなりました。
というわけで、次回は「No563 デスカーン」です。(使った事ないけどどうしよう)