【第1回】No.445 ガブリアス
第1回は、第1回として相応しいポケモン。アローラ地方に於けるレートの守り神「ガブ・リアス」ことガブリアスです。
2017/02/08 09:00JST時点でシングルレート使用者数トップ(PGL発表、ただしレート1600以上しか集計されていないと推測されている)のポケモンです。
お次はPGLにて公開されている技・特性・性格・持ち物の情報。
(でんきだまってなんだよ……なげつけるのか……?)
※2017/02/11 3時頃確認
単純な使用率という点で考えるなら、恐らくこんな感じの型が流行っているようです。
性格:ようき
わざ:じしん/げきりん/つるぎのまい/がんせきふうじ@スカーフ
……スカーフ型でつるぎのまいを積んでる型は見た事がありませんが、少なくとも上記のグラフを見る限り、以下の内容は分かるはずです。
・9割以上のガブリアスは「じしん」と「げきりん」を覚えていて、かつ特性が「さめはだ」。
・8割のガブリアスは性格が「ようき」。
・もちものはスカーフ派とタスキ派で二分している。
さて、今までのデータを考慮して、「さめはだ型」と「すながくれ型」、それと使用者が1.2%しかいない「メガガブリアス型」を考えるわけですが、それぞれの種族値を見ていきましょうか。
H>A>B>C>D>Sの順です。(追記)
・ガブリアス
108-130-95-80-85-102 (600)
・メガガブリアス
108-170-115-120-95-92 (700)
どちらもコメントする必要がないくらい、種族値は強いですね。はい。
では型について考えていく訳ですが、「○○に対してAに○○振れば○○を確1」とか「○○の○○耐え調整」とか「○○抜き調整」とか、そういうのは書きませんし書けません。ですので、努力値振りについてはざっくばらんな感じに書こうと考えております。
まず夢特性の「さめはだ型」から。
確認としてですが、さめはだの効果は「接触技(一部の物理技といのちがけ・きりふだ・くさむすび・しぼりとる・ドレインキッス・はなびらのまい・まとまりつく)を受けた際に、相手最大HPの8分の1のダメージを相手に与えるというものです。
局所的な効果ではありますが、主に物理アタッカーに対して効果の高い特性で、相手のタスキを潰す事にも貢献できます。
そもそもな話、ガブリアスのもう一つの特性が「すながくれ」という、砂パでなければ活用できない特性のため、汎用的なこちらの特性が選ばれています。
ですので、ガブリアスについては「さめはだだから○○の技を入れよう」とか「○○を持たせよう」というのは少し違います。
そういった点を考えると、やはりテンプレとされている以下の型がド安定なのではないかなと思います。
性格:ようき(スカーフならいじっぱりもアリ)
わざ:げきりん/じしん/選択技1/選択技2
選択技:(アイアンヘッド・いわなだれ・かわらわり・ストーンエッジ・つるぎのまい・どくづき・ほのおのキバ)
もちもの:スカーフorタスキ
※確定技の説明
・げきりん:ドラゴン技のメインウェポン。一度撃つと2ターンから3ターン逆鱗をし続けたのち混乱するのが難点。抜群を取るより火力でごり押すという表現が近い。
・じしん:地面技のメインウェポン。
※選択技の説明
・アイアンヘッド:フェアリー対策 ガブは速いので上から3割怯みの運ゲーを仕掛けられる。
・いわなだれ・ストーンエッジ:飛行タイプ対策。火力を取るならエッジ、命中と怯みを取るならいわなだれです。
・かわらわり:範囲はじしんと結構被るものの、壁貼り型に対しての対策が取れる。正直技スぺは足りなくなるので優先度は低い。
・つるぎのまい:積み技、相手が先制技を撃ってこない相手なら有用。スカーフ型なら入れる価値なし
・どくづき:フェアリー対策、こちらのほうがアイヘと比べ地震と範囲があまり被らない分、攻撃範囲が広い。
・ほのおのキバ:テッカグヤ・ナットレイ・ハッサム対策
ガブリアスについては、既に様々な考察がなされているので、よくいるテンプレ型で良いと思います。この記事を全否定する事になりますが。
それと、過去作を持っているのであれば、選択技として「ステルスロック」も一考の余地があります。(使用率14.3%)
次に「すながくれ型」
この型は「特性:すなおこし」か「技:すなあらし」と組む事を前提にしたものとなります。スキスワ対策でこちらにしても良いですが、スキスワ自体あまり飛んでこないのでそんな対策を取るくらいなら素直にさめはだで使ったほうがいいです。
すながくれの効果についてですが、「すなあらしの時、この特性を持つポケモンへの命中率が0.8倍」になるそうです。
またガブリアスはほぼ関係ありませんが、「いわ」・「じめん」・「はがね」タイプ以外のポケモンでも「すなあらし」によるダメージを受けないという特性もあります。(すながくれ持ちで該当する最終進化形はノクタス・エレザードの2体のみ)
すながくれの特性を生かす型として考えるなら、こんな感じかなと思います。
性格:しんちょうorわんぱく
わざ:すなあらし・どくどく・かげぶんしんorみがわり・じしんorじならし
もちもの:さらさらいわorひかりのこな(のんきのおこう)orたべのこし
※技の説明
・すなあらし:ガブリアスが自分で砂を撒く場合は必須。サポートとして撒いてもらうのであれば不要
・どくどく:もうどく状態は居座れば居座るほどダメージ量が増えるので、相手の交代を狙え、その分ターンを有効に使える。
・かげぶんしんorみがわり:とことん回避率を上げる場合はかげぶんしん、避ける事を祈って
・じしんorじならし:火力が欲しいならじしんだが、じならしだと必ず相手のすばやさを1段階下げられる。どちらもひこうタイプやふゆうに弱いのでドラゴンクローやドラゴンダイブもあり(げきりんは混乱するのでNG)。
※もちものについて
・さらさらいわ:通常は5ターンで消えるすなあらしを8ターン継続できる。それだけ。
・のんきのおこう・ひかりのこな:命中率を0.9倍して計算する。すながくれと重なる場合、命中率は技命中率*0.8*0.9(100%なら72%になる)として扱われる。
・たべのこし:みがわりを入れるなら残飯を持たせるのも無くはない。ただし残飯自体が使用頻度の高いもちものなので少々勿体ない気もする。
正直この型が使える未来が全く見えませんが、回避はやはりロマンです。
それと、過去作を持っているならステロを入れて昆布型にしてしまうのもアリでしょう。実際、そういう育成論もあります。
最後に一番考えるのが厄介な「メガガブリアス型」
改めて、メガガブリアスの種族値と特性を確認しましょう。
・メガガブリアス
108-170-115-120-95-92 (700)
特性:すなのちから
すなのちからの効果は、「すなあらし」状態の時、「いわ」・「じめん」・「はがね」タイプの技の威力が1.3倍になり、かつすなあらしによるダメージを受けなくなります。(該当するのは進化前を含めてもカラナクシのみ)
メガガブリアスは攻撃種族値は特筆するほどに高いですが、どう考えてもサポートが必要な種族値です。
というより、ガブリアスみたいな対策必須なポケモンの素早さが下がってしまうと、れいとうビームやらふぶきやらを食らって即落ちして無駄にメガストーンを使うハメになります。そもそもメガストーンを使う事自体が勿体ないです。
ですので、個人的には「バトンパ」に入れるか、あるいは「おいかぜ」でどうにかするのがいいと思います。
特性まで生かす構築なら「ギガイアス※or砂要員」・「追い風orバトン用」・「メガガブリアス」となるのでしょうか。
※天候はすばやさの高いほうが先に発動するので、確実に天候を発動させたいなら相手よりすばやさを遅くしなければならない。なので「すなおこし」を持つポケモンで一番Sの低いギガイアスを選出。この場合のギガイアス役のもちものはだっしゅつボタン安定?
というわけでメガガブリアスはすなあらし下を想定して技を考えます。
性格:ようきorいじっぱり(S調整をどうするかによる)
わざ:じしん・いわなだれorストーンエッジ・アイアンヘッド・選択技
選択技:げきりん・ダブルチョップ・つるぎのまい
※選択技の説明
・げきりん:攻撃種族値をフルに生かせる、強い。
・ダブルチョップ:タスキ・がんじょう対策。つるぎのまいの項でも書きますが、メガガブで3タテする必要があります。
・つるぎのまい:三体の選出が決まっていて、かつメガガブリアスで3タテする必要があるPTなので積めるなら積んでおくべきです。
ギガイアスは火力こそありますが、鈍足なので特殊アタッカーや高火力の物理アタッカー(メガルカリオとかメガヘラクロスとか)に殴られると割と死にます。(補正有りメガルカリオのインファイトは防↑HB252ギガイアスでも104.1%〜122.9%で確1です)
ダメージ計算は特にしていませんが、攻撃種族値が脅威の170と、伝説や幻のポケモンを除くと「メガヘラクロス」・「カミツルギ」に次ぐ3位の性能となっております。ですので、物理受けが来ない限りはつるぎのまいを積めれば無双できるはずです。ダメージ計算はしておりませんが。
という訳で、第1回はレートの守り神やレートの主人公の二つ名を持つガブリアスでした。
次回以降も、特に役に立たないものを書いていこうと思います。